8月15日は、日本にとっては終戦記念日。この日は、他のアジアの国でも第二次世界大戦に関連して記念日になっている。新刊『「日本軍」はなぜ世界から尊敬されているのか』を上梓した、熊谷充晃氏が語る。

日本の「終戦記念日」と同じ日に。大戦がらみの記念日を持つアジアの国

 8月15日は、いわずと知れた日本にとっての終戦記念日だ。

 この日を日本と同じく先の大戦と関連した記念日としている、戦前日本と関わりが深かった国もある。終戦から2年後の1947年にイギリスから独立を果たしたインド。そして「光復節」として日本からの独立を果たした記念日とする韓国だ。

 インドは当時、まだ「イギリス領インド帝国」だった。しかしイギリスは第二次世界大戦で疲弊していて、もはや世界中に散らばる植民地を支配し続ける余裕を持ってはいなかった。

 当時のインド総督は、イギリス海軍の超大物でもあったマウントバッテン卿。彼はヒンドゥー教徒が多い地域とイスラム信者が多い地域とが一体化して独立するのは無理だと判断し、前者をパキスタンとして、後者をインドとして分離独立させることを発表する。

 その実施日とされたのが1947年8月15日というわけだ。そしてパキスタンは14日に、インドは15日に独立している。

 現在のバングラデシュはイスラム信者が多い地域だったため、分離独立当時は東パキスタン。つまり当時のパキスタンは、現在のインドを挟んで東西に分割された国だった。

 統一インドとして独立を果たしたいと願う人物の中にはガンジーなどもいたが、結果は分離独立。そのため信仰別の移住が進められるなどして、新たな火種を生んでしまう。

 このことがインドとパキスタンによる3度に及ぶ「印パ戦争」を引き起こし、地理的にインドに親しみを覚えていた東パキスタンが、1971年に独立をしてバングラデシュとなり……というように、25年近く混乱が続いてしまう結果を招いたのだった。

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