今年の3月にデビューしたHIPHOPユニット・スダンナユズユリー。YURINO(E-girls/Happiness)、須田アンナ(E-girls/Happiness)、武部柚那(E-girls)の三人で結成され、HIPHOP業界に新しい風を吹かせた彼女たちが第2弾シングル『CALL ME NOW』をリリースした。カラフルに跳ねるビートに乗せて、女子ならではの恋心を歌い・ラップする、スダンナユズユリーならではの新曲について、3人に話を聞いた。文・取材/馬渕信彦
 

―E.G.family体制発表後、ファンの方々を含めた様々な反響を受けて、どんなことを感じていますか?

武部柚那「ファンの方々に対して発表直後は、凄く驚かしてしまっただろうなと思っていました。でも、私たちが思っていた以上にファンのみなさんの期待を感じることができたので、今はその期待に応えられるようにがんばらなければという気持ちです。スダンナユズユリーに関しては今年デビューしたばかりなので、まだ浸透していない感じがしましたし知名度がないなと感じました。だからこそ色づけしやすいなとも思っています」

須田アンナ「ファンの方の気持ちを考えて、丁寧に発信していったことが良かったのかなと思っています。ゆずが言ったように、思っていた以上にファンのみなさんの優しさを感じました」

YURINO「新体制となる理由、私たちの想いをしっかり伝えられることができて、それに対する応援の声をたくさんいただけたのは本当にありがたかったです。これからE.G.familyに体制が変わって、E-girlsもひとつのグループになってより同じところを目指すことができますし、各グループの違いもより楽しんでいただけると思います。さらに成長した姿をみなさんにお見せできればと思います」

―今、「各グループの違い」という発言がありましたが、E.G.familyの中でスダンナユズユリーはどんな存在だと思っていますか?

武部柚那「2MC&1ボーカルという点が、E.G.familyの中でも一番の違いだと思います。例えばE-girlsは、女の子が憧れるようなテーマや世界観を意識してパフォーマンスや楽曲制作をしていますが、私たちスダンナユズユリーは若い女の子たちのリアルを届けることを軸に活動しています。キャッチーでポップでかわいらしい部分もありながら、ラップでちょっとパンチのあるかっこよさを表現していくのが、スダンナユズユリーだと思っています」

―2ndシングル「CALL ME NOW」ですが、具体的にどんなイメージで制作に入ったのでしょうか?

武部柚那「みんなで話している時に、「電話の曲を作りたいね」とテーマが決まって、そこから生まれた曲です」

須田アンナ「ちょうどその頃、YURINOちゃんが携帯で自撮りしながらポーズするのが流行っていて、「それかわいいよね!」って話になってたんです。ジャケ写のアイディア探しで画像検索していても、カラフルな電話が見つかったり、MVの世界観も面白くなると感じてました。「トラックにもピッポッパって音を入れたらかわいいよね」など、テーマが決まってからもいろいろなアイディアが浮かんできてました」

武部柚那「そのアイディアがどんどん具体的になってきて、スタッフさんがトラックを用意してくださってからみんなで歌詞を書いていきました」
―スダンナユズユリーらしいポップでカラフルな世界観を描いた「CALL ME NOW」のMVで意識したことは?

須田アンナ「〈I’m not just a girl  ヘアーもメイクもネイルもチェンジ〉って歌詞の通り、衣装を変える度にヘアとメイクもわかりやすく変えたいと思ったんです。カラフルになったり、急に艶っぽくなったりと、それをMVで実現できたのは嬉しかったです」

 

 ―そういったところでもグループとしての色が表現できているのかなと思ったのですが、その辺はいかがですか?

武部柚那「前作「OH BOY」のタイミングで雑誌の表紙をやらせていただいた時に、カラフル&ポップだけじゃないスダンナユズユリーの色も引き出していただいたんです」

YURINO「その時、自分たちでもこういうスタイルを取り入れていけばいいんだって気づいたんです」

武部柚那「そこから、振り幅が広がったと思いますね。今回も艶っぽいところも表現できましたし、前作から今作までの間にスダンナユズユリーの方向性がはっきりしたと思っています」

―MV撮影時のエピソードや裏話などあれば教えてください。

武部柚那「今回は演技をするシーンが多かったです」

須田アンナ「凄く演技しましたね」

武部柚那「いろんなシチュエーションや設定で演技するシーンを撮ったので、その裏側が面白かったです。一瞬しか映っていないシーンもしっかり長く撮りました(笑)」

 

―この曲のパフォーマンスに関しては、どのような振り付けをイメージしたのでしょうか?

YURINO「キャッチーに繰り返す歌詞が多かったので、電話のポーズを使ったり振りもキャッチーにして、耳からも目からもしっかり曲の世界観が伝わるようにしました。振りを決めすぎずに、ライヴでも自分たちのグルーヴで楽しんで踊りたいと思っています」

―続いて、カップリング曲の「#SYYB」についてもお話を聞かせてください。

武部柚那「1年前に作り始めた曲なんですけど、みんなが音楽で楽しめる曲にしようっていうのがテーマになってます」

須田アンナ「〈SYYB〉はスダンナユズユリー・ベースの略で、わたしたちの基地って意味なんです。スダンナユズユリーはいつだってどんな時だって音楽とダンスを楽しんでいたいから、ベースに入ったら〈棒立ち 壁際 タブー〉だよって、歌詞でもわかりやすく表現しました(笑)」

YURINO「私たちはInstagramからも情報を発信していますし、SNSから刺激を受けることも多いですから。雑誌の連載も『♯SYYB』ってタイトルでやらせていただいているので、この曲でもっともっとファッションと音楽を楽しんで欲しいって想いも込めています」

―もう一方のカップリング曲「Lover」の世界観についても教えてください。

YURINO「これは前作「OH BOY」の続編です。主人公の女の子が想っていた男の子とめでたくつき合った、その後の設定になっています」

武部柚那「デートに行くんです」

須田アンナ「そう、初めてのデート!」

YURINO「初々しいふたりを描いてます」

―今作では具体的にどんな乙女心を描いていったのでしょうか?

武部柚那「最初は須田アンナが女の子のドキドキしたかわいさを表現していて、続くYURINOさんの歌詞は緊張しているけど自分のスタイルを出している女の子像を表現しているんです。私の歌詞はと言うと、めっちゃドキドキしてテンションが上がって調子に乗っているんですけど、結局は神様頼りかよっていう(笑)。3人それぞれの個性がリアルに出ている歌詞も、この曲の聴きどころだと思います」

須田アンナ「こうして作品と作品の世界観がつながっていくのって、面白いですよね。「CALL ME NOW」のMVの終わり方も、次の作品につながる演出があるので、スダンナユズユリーの楽曲からいろんな楽しみを発見してもらえたら嬉しいです」

YURINO「曲の中に、いろんな面白い仕かけがあるのも、私たちらしさのひとつなのでぜひ楽しんでいただきたいです」

―今回は3曲とも3人で歌詞を手がけていますが、作詞に対する想いも改めて聞かせてください。

武部柚那「やっぱり楽曲を作るにあたり、自分たちで歌詞を書くことが一番リアルだと思うんです。もちろん作詞家さんと共作することで、私たちの中にはない表現ができたり、貴重な経験をさせていただいています。ですが、曲作りにおいて、自分たちの想いを書くことは、とても重要なことだと思っています」

―初回盤に付属するDVDには、今年1月の『Happiness LIVE TOUR 2016 GIRLZN’EFFECT THE FINAL』で披露した「OH BOY」のライヴ映像を収録。ご本人たちだから語れる見どころを教えてください。

武部柚那「このライヴは「OH BOY」のリリース前でしたし、初々しすぎるスダンナユズユリーの姿が詰まっていると思います。ライヴ・バージョンの「OH BOY」を楽しんでもらえるのはもちろんなんですが、今とは違う私たちの声や表現も楽しんでもらえたらなと思います」

 

―スダンナユズユリーにとって、ライヴは重要な表現の場ですもんね?

須田アンナ「3人でマイクを持ってパフォーマンスできるのが私たちの武器だと思うので、そこが一番伝わる表現はやっぱりライヴだと思うんです。片手にマイクを持っていても、踊りの手を抜くことは絶対になくて両方をとても大事にしています」

YURINO「スダンナユズユリーとして活動するようになってからマイクを持つようになって、やっぱりマイクがあることで気持ちがまったく違うんです。ラップをするようになってから、お客さんとのキャッチボールが直接的になったと感じますし、ライヴは大事な場所だなって、スダンナユズユリーの活動を通して再確認しています」

―スダンナユズユリーのメンバーとして改めてお互いを見ると、アーティストとしてどんな成長があったと思いますか?

武部柚那「ふたりともラップに関して自分のキャラが強くなったというか、定まったと思うんです。ライヴでもレコーディングでも、それぞれの表現の違いがうまく作用しあって、そこがスダンナユズユリーの個性になっているんです。ふたりの存在が、よりスダンナユズユリーの色を強くしてくれていると思います」

須田アンナ「ゆずは本当に歌がうまくなっていますね。すばらしいと思います。技術もそうなんですけど、感情が伝わってくるので、やっぱり自分で歌詞を書いていることも大きく影響しているんだと思います。ゆずはストイックなので、自分が満足するまでレコーディングし続ける姿勢には刺激を受けますし、ヴォーカリストならではのこだわりも勉強させてもらっています。どんどんスダンナユズユリーを引っ張っていってくれるヴォーカリストになっているなと感じています」

YURINO「歌詞を書く時って、私たちがラップ部分を先に書いて、それをゆずに渡してヴォーカル部分を書いてもらったり、歌詞全体をまとめてもらうんです。その歌詞がすばらしいんです。毎回レベルアップしていると思います。必ず私たちの気持ちを的確に代弁してくれる。スダンナユズユリーにゆずがいて、本当によかったなと思います」

―最後に、2ndシングルを楽しみにしていたファンのみなさんにメッセージをお願いいたします。

武部柚那「デビュー・シングルをリリースさせていただいてから約5ヶ月、またこんなにすぐにリリースできるとは思っていませんでした。でも、こうして2ndシングルをお届けできることになって、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。ザ・スダンナユズユリーという世界観をお届けしている作品なので、DVDも含めて存分に楽しんでいただきたいなと思っています」

YURINO「今回もスダンナユズユリーらしいシングルが完成して、ファンのみなさんに届きやすい楽曲が作れたと思っています。たくさん聴いて共感する歌詞を見つけていただいて、ライヴで一緒に楽しみましょう!」

須田アンナ「こんなに早く2ndシングルをリリースできたのは、「OH BOY」の時にみなさんが支えてくださって、私たちに大きなプレゼントをしてくださったからだと思っています。今回も自分たちで歌詞を書いたので、それぞれの楽曲に私たちの想いが詰まっています。これからも私たちの等身大の姿を楽しんでいただけたらと思っていますので、応援よろしくお願いします」