童友社というメーカーをはじめ、城のプラモデルが各種発売されている。今回は、松江城をモデルに、カッコよく仕上がる色塗りについてご紹介したい。

 まず、天守、櫓、塀などの色塗りは、松江城のカラー写真が豊富に掲載される書籍を用意し、色の配合を決める。

 

 同じ黒でも、瓦はグレーに近く、塀は茶に近い。私の場合、軍艦模型で利用する塗料のなかから近い色を選択し、黒を混ぜて塗装。城の模型は色のむらがあった方が本物らしく見えるので大胆な筆使いで多少の飛び出しも気にせずに・・。

 

 屋根の瓦は写真を見ると、白っぽく変色し、接合のための漆喰がはみだしていたりするので、まずは、点々と白を着色する。

 

 小1時間経過してからグレーがかった黒を塗装。こうすると、1色よりも本物のイメージに近くなる。なんとなく、屋根の白い部分が浮いた感じのためこれから「汚し」を入れる予定。建物が終わったら石垣の色塗りへ。

 写真とプラモの石垣を比較すると、多少のデフォルメはあるものの、石材の形状や組み方が反映されており、模型としての進化が感じられる。そうなると、写真を見ながら、本物のように塗り分けたくなるが、そのような努力は往々にして報われないので、だいたいの感じで塗り分ける。写真で見ると、天守台は茶色が強く、下段の石垣は灰色が強いという配色は反映させた。配合は、灰色、茶、薄茶を塗料皿に入れ、適当に混ぜ、色調を変化させながら、気長に塗装。

 

 2時間くらいかけ、石垣の塗装がすんだ状態。1色で塗るよりはいい感じではあるが、なんだか、落ち着かない状態なのでこれから「汚し」をかける。今回の塗装はアクリル系(ミスターホビーなど)を利用したが、エナメル系(タミヤなど)を上から塗り重ねても、下地のアクリル系塗料を浸食しないという特性がある。そこで、エナメル系統の塗料を上から黒く塗って色調と整える。
このような塗装を「汚し」という。

 

 屋根や石垣の「汚し」を終え、ほぼ完成した状態。地面を彩る造園の工程と完成写真の撮影方法は、次回ご紹介したい。