独自の世界観を持って理想を学び、考える人へ聞く1週間集中インタビュー企画。今回登場していただいたのは、又吉直樹さん。ベストセラー『火花』『劇場』の作者として、最近では小説家としての活躍も目覚ましい。しかし忘れてはならない。又吉さんの根底を貫くもの、それは「お笑い」だ。芸人・又吉直樹に7つの質問から迫る。
Q2.お笑いに目覚めた中学時代。一体どんなネタをやっていたんですか?

中1からつけはじめたネタ帳。そしてついに人前で…

――中学校の頃に芸人の原体験があるとのことですが、当時からネタは作っていたのでしょうか。

 

又吉 いわゆるネタ帳みたいなものは中1の頃からつけていました。漫才やショートコントをずっと書き溜めていたんですが、中2の12月頃に2冊目に突入したんですよ。そこで、仲のいい友達に「これ書いたんやけど見てくれへん?」と言って読んでもらったんです。そうしたら「オモロイね! 一緒にやろうや!」と。その友達が先生に「又吉がネタを書いているから、学校でやっていい?」と聞いてくれて、内気な僕を引っ張ってくれたんです。先生も優しい人で、やっていいよと。

 そうやって人前でネタをやるようになったんですけど、それがすごいウケたんですよね。その頃には、本格的に「芸人以外にやりたいことないな」と思っていました。その後は学校のスキー合宿なんかでもネタをやるようになって。

――当時はどういうネタをやっていたんですか? 今のようなシュールなスタイルなのか、それともスタンダードな漫才なのか……。

又吉 スキー合宿でやったのはコント。自分たちが“学校の柱”、しかも“柱の兄弟”になってその兄弟が学校をどう見ているかという設定でした。内容はいわゆるあるあるネタでしたけど、設定はシュールかもしれませんね。しかも、自分たちだけじゃなくて友達用のネタとかも書いていたんです。

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