ここ1年でブロックチェーン技術を取り巻く社会は大きく変化した。「1990年代のIT革命以上」と言われている、ブロックチェーンのインパクトとテクノロジーの進化が巻き起こす第4次産業革命を直前に控え、我々はどう備えればいいのか。『ブロックチェーン入門』(KKベストセラーズ)の著者・森川夢佑斗氏に、今回は、先日まで新聞を賑わせた、「ビットコインの分裂騒動」についてだ。

ビットコインの分裂とは何だったのか? 
今後、また起きる可能性も

 

 ビットコインをはじめとする仮想通貨(「暗号通貨」とも呼ぶ)は、仲介者なしに直接的に(P2P、ピア・ツー・ピア)受け渡しが可能です。

 つまり、銀行の存在なしにお金の送金が実現します。この特徴を取り上げて、ビットコインの登場により銀行は不要になるのでは? という見出しが多く見られるようになりました。ブロックチェーンの実用例として、もっともポピュラーな例としても語られる、この「仮想通貨」。先日まで、ビットコインの分裂が多くのメディアで報じられました。

 分裂という言葉自体は、少々誤解を招く表現ですが、分裂危機が経過した後にビットコインは急高騰し約30万円前後から50万円に迫る勢いを見せました。
 しかし、危機回避をしたとはいえ、3か月後にまた分裂の可能性が指摘されています。
 今回は、そもそもビットコインの分裂の原因、そして分裂とは何を指しているのか、今後の展望について触れていきます。

次のページ 原因は?