戦後民主主義のヒーローとしての信長の真実の姿は歪められている?真実の信長像を知ることで、新たな日本史の歴史観が構築される! 気鋭の保守の論客倉山満が挑む新境地! .絶賛発売中の『大間違いの織田信長』(KKベストセラーズ)を上梓した、倉山満氏が人間信長の魅力に迫る!

三英傑で天才は誰? 

 ここまで一般的な信長イメージについて、大まかなところを見てきました。少し事実関係を追うだけで、実態は全然違うとお分かりいただけたと思います。

 さらに、検証しましょう。

 戦国の三英雄と言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康です。

 そこで三択問題。

 この中で、一人だけ天才がいます。さて、誰でしょう。

 普通に聞くと圧倒的多数が「信長」と答えます。果たしてそうでしょうか。

 有名な「ホトトギスの歌」があります。

信長「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」

秀吉「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス」

家康「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」

 この歌は三人の人生を上手く凝縮している、江戸時代の作品です。松浦静山(せいざん)という人の『甲かっ子し夜や話わ』という本が出典だそうです。作者は「詠み人知らず」で、つまり「わからん」ということです。この句からも、一人だけ天才ぶりが際立っています。

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