7月27日発売、『焼酎一個人vol.1』より、新しい焼酎のスタイルを提案します。

宮崎の焼酎は20度だから
やわらかくて飲みやすい

宮崎の焼酎40種が揃う「宮崎焼酎酒場ひなた」(東京・池尻大橋)。県内向けの20度焼酎や、ロックや炭酸割りに合う夏焼酎も飲める店。

 宮崎市に住む医師の田代学さんは、大のつく焼酎好き。宮崎言葉の“しょちゅくれ”だ。酒(趣)味が嵩じて『宮崎のしょちゅくれ』という随筆を自費出版してしまったほど(完売)。

「私は内科医院を開いて在宅医療をやっていましたが、そのころから、〝医者と焼酎は休むな〟と言っていました」。と笑う。〝飲みに行く旅〟で《郷に入っては郷に従え》で土地の焼酎を飲むのが大好きだから、宮崎の焼酎事情に詳しい。出荷量13万5141㎘で今年も日本一になった宮崎の焼酎。何が魅力なのだろうか。

「宮崎の焼酎はアルコールが20度で、やわらかめなんです。いろいろ歴史的な経緯はあるようですが、20度の焼酎は飲みやすいからでしょうね」。

 だから、焼酎を飲む女性〝日向カボチャ〟(見かけは黒いが中身はよい)も珍しくはない。

「男は〝イモガラ木刀〟で見かけ倒し(笑)。ともかく、居酒屋においてある焼酎の9割8分は20度。昔は宮崎以外の土地には25度の焼酎があるって驚いたくらいです」。

 そもそも、焼酎は特別なものではない、と先生。宮崎では華やかで個性的な焼酎が飲めるが、もともと、焼酎は自由な酒だったと先生は言う。

「お湯割り、水割り、ロック、ソーダ割り、ストレート、前割りしてジョカで燗、と飲み方も自由だし、原料も芋や米や麦、そばなど。造り方も自由です。なにより飲む側も、自由に好きな銘柄の焼酎を飲んでいる」。

 かくいう先生、晩酌は串間の「松露」(松露酒造)をロックでという。5合瓶を3日で飲む立派な〝しょちゅくれ〟だ。

監修:田代学さん
1957年宮崎市生まれ。《本書く焼酎》と洒落た『宮崎のしょちゅくれ』を自費出版するほどの焼酎好き。日本認知症ケア学会会員、勤務医。著書『甦れ宮崎城』ほか。

〈 7月27日発売、『焼酎一個人vol.1』より構成〉