ドライバーを除いては、ほとんどの人が意識をすることがないであろう「道路標識」。だが日本全国には、知られざる奇妙珍妙な道路標識があった! マニアでなくともニヤニヤせずにはいられない、奥深い世界をご堪能あれ。

 各地のレア道路標識を訪ね歩く本連載、今回のターゲットは「急勾配あり」である。なんだ、そんなものどこにでもあるだろと言われそうだ。その通りで、ちょっとした山道にはたいてい設置されているし、都市部でも陸橋の入り口などでちょいちょい見かける。確かにこの標識自体は、レアでもなんでもない。ただ、この標識には「○%」と、勾配を表す数字が入っている。この数字に着目し、ちょっと変なものを探してみようというわけである。 

     「上り急勾配あり」標識
     「下り急勾配あり」標識


 さて、この標識のパーセント表示はどういう意味なのだろうか。これは、道を100メートル進んだ時に、何メートル標高が高く(または低く)なったかを表す数字である。もし100メートル先で10メートル標高が高くなっていたら、その坂の勾配は10%ということになる。これは、相当の急坂の部類だ。

 どれくらいの勾配から標識を設置すべしという、明確な基準は特には決められていないようだ。ただ観察している限り、一般道では5%、高速道路なら3%以上の勾配がある場合に設置されることがほとんどだ。

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