近年、サイクリングを趣味として楽しむ中高年世代が増えている。健康意識の高まりと、手軽にできるスポーツとし最注目されたことが主な要因のようだ。そこで今回は、初心者にもおすすめのサイクリングロードを紹介したい。


◆全国に130ヵ所以上あるサイクリングロードへ

 

 日本には各地に大規模なサイクリングロードが130カ所以上あり、海や山、河川など自然の景観を楽しみながら走れるルートが充実している。名ルートとして知られるサイクリングロードもあり、そこを走ることを目的に自転車をクルマや電車に積んでサイクリング旅行に出かける人も多い。

 初心者でも手軽に遠征を楽しみたいなら、レンタルサイクルのサービスを提供しているサイクリングロードへ行ってみてはいかがだろう。これなら自転車を旅先まで運ぶ手間もなく、身軽なのでサイクリング以外の楽しみ方も可能だ。

 丹羽さんのおすすめは瀬戸内海を渡る「しまなみ海道」。レンタサイクルのサービスがあり、指定場所に返却するなら、片道だけの利用も可能なので、気軽に自転車の旅が体感できる。

「しまなみ海道はレンタルの台数が多いのも特徴です。眼下に瀬戸内海を見ながら潮風を浴びて橋の上を走るので、気持ちいいですよ。全長は約80㎞。多くの方は、この行程を1日で走破しようとしがちです。だから必死になって走るのですが、これだけだとせっかくの景色を楽しむ余裕がありません。私がおすすめしたいのは、いろんな島に宿泊を兼ねて寄り道しながら、3日間ぐらいかけて走ること。旅気分が断然違いますよ」。

 自宅のシティバイクやレンタルサイクルを通じて、いよいよ、サイクリング熱が高まってスポーツ自転車デビューをするなら、体力と相談して片道50㎞ほどの本格的な長距離サイクリングに挑戦してみるのもいい。ゆっくり走っても、5時間で到達できる距離。スポーツ自転車なら、道路が平坦で舗装路であれば無理なく時速20㎞程度で走れるので、2時間半の行程。ペース配分や栄養補給、休憩の取り方に気をつけていけば、十分に可能な範囲だ。体力と相談して1泊旅行にするのも一案である。

 丹羽さんはスポーツ自転車を購入するポイントとして、初心者こそ良いものを推奨する。
「初心者だから安いものでいいと考える人は多いですが、走り慣れていない初心者ほど、自転車の性能の良さに助けられます。自転車のクオリティが高ければそれだけ扱いやすく、壊れにくい。また、愛着も強くなるでしょう」。
 購入価格の目安は10万円台半ばぐらいがおすすめだと言う。ショップのスタッフに相談しながら、自分に合った自転車を選ぼう。

 まずは、手軽なところから。自転車に親しむ暮らしを始めてみてはいかがだろう。

『一個人』2017年10月号より構成〉