根室本線の東鹿越~富良野~滝川を乗り通し、代行バスを含めて現状でのJR北海道全線完乗を達成したあと、札幌へ戻って、市電の未乗区間制覇を目指した。
 札幌市電は、2015年12月に西4丁目電停とすすきの電停間約400mをつなぎ環状運転を開始していた。1年前に乗る予定だったのだが、根室本線の未乗区間同様、台風のため叶わず、無期延期していたものだ。

西4丁目電停に到着した電車

  かつての終点であった西四丁目電停。やってきた電車に乗り込む。ドア付近には整理券受け取り器もICカードをタッチする機器もない。全線均一料金200円のため、降りる時に料金を支払うだけなのだ。わずか400mを乗り通すだけなので、混雑して降りるのに苦労するのも嫌だ。それで、入口から前へ進み、運転台近くに陣取った。こうすれば前面展望も楽しめ一石二鳥である。

市電の前面展望(狸小路付近)

 電車は、すぐに右に大きくカーブして、JR札幌駅から南下してきた駅前通を走る。普通なら路面電車の線路は通りの真ん中に敷かれているものだが、新設軌道は上下線離れ離れになって、それぞれ通りの片隅を走る。これをサイドリザベーション方式という。次の狸小路電停は、歩道直結となり、市電利用者は、電車に乗るために通りを横断したり、ホームへの跨線橋を上下する手間が省ける。利便性と安全性を考慮した方式で、欧米では一般的だが、日本では珍しいやりかたなのだ。最新のシステムとも言え、今後もっと普及して欲しいものだ。

 狸小路電停で乗り降りがあった後、電車はすすきのを目指すが、道路の信号が赤になったため、一旦停止を余儀なくされた。もっとも、運行ダイヤでも、西4丁目~狸小路間が3分、狸小路~すすきの間も3分となっている。距離の割に時間がかかるのは、交通信号による停止を見込んでいるためで、決して遅延しているわけではないようだ。ゆっくりと、しかし確実に電車は運行し、角にニッカウヰスキーの大きな広告板があるビルを左に見ながら交差点内を大きく右へカーブするとすすきの電停到着である。

すすきの交差点を走る電車

 とりあえずの目的を達成したので、ここで下車。しばらくは交差点の角から、ニッカウヰスキーの看板をバックに入れて、交差点を行きかう路面電車の写真を撮影してみた。何種類もあるカラフルな広告電車が入れ替わり立ち替わりやってきて撮っているだけで楽しい。そのうち、最新型の低床式電車ポラリスも通過した。

新型低床式車両ポラリス(すすきの電停にて)
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