「安倍政権とは何だったのか?」政府は衆院を解散。10月10日公示—22日投開票」との日程を決めた。安倍首相の胸の内は今どうなっているのか?「こんなはずじゃなかったのに…」これが本音じゃないだろうか。小池百合子東京都知事が率いる希望の党が結党宣言し、民進党は四党共闘を放り投げ、右往左往。自民党と希望の党、安倍と小池という究極の選択。どちらに進もうが地獄である。なぜ日本はこんなことになってしまったのか?安倍政権の危険性をいち早く指摘し、新刊『安倍政権とは何だったのか』でその総括を試みたのが作家適菜収氏。そのなかで、安倍政権に群がり、事実を歪曲してきた言論人やメディアの責任を問うことも忘れてはいけないと警告を発している。売国・壊国の愚作の数々……。そしてこんな政権を野放しにしてきたのがわれわれの社会なのだ。
吉田照美 画『品がないファイブの“学園天国”』

 

 安倍政権とは何だったのか?

 政治の腐敗が来るところまで来たという話です。

 わが国は想像以上に脆かった。

 民主党政権の三年間で酷い目に遭ったという意識が国民には強く残っていて、その反動で「民主党よりマシ」「民主党時代に戻すのか」といったテンプレート、思い込みのようなものができた。それが安倍政権を支えていたのだと思います。

 しかし、 本当に民主党よりマシだったのか?

 むしろ、民主党の一番危険な部分、愚劣な部分を引き継いだのが安倍政権ではないでしょうか。憲法の恣意的な解釈、デフレ下の増税、TPP……。また、移民政策、農協や家族制度への攻撃といった愚策中の愚策を急進的に押し通してきた。

 やってきたのはシンプルな対米追従・売国路線です。