◆個人経営ワイナリーが日本ワインブームを牽引

 

 日本ワインの現在の生産量は約2500万本。昨今の日本ワイン人気の影響で、おそらくこの十数年で増加傾向にあるのは間違いない(昨年、国税庁によって日本ワイン生産量が初めて発表されたが、それまでの数字は不明なのだ)。

 ワイナリーの数もしかりで、2000年以降、増加傾向が続き、この間設立されたワイナリー数はとうとう100軒を超えた。現在は260から270軒のワイナリーが日本各地で営まれている(ここでは、少なくとも日本のブドウを使って日本ワインを造っている醸造所をワイナリーとしている)。

 特に増加が顕著なのが北海道と長野県。最近では、毎年のように道県内のどこかでワイナリーが設立され、この十数年でワイナリーの数は倍以上になった。次いで多いのが山形県。同県はしばらく、北海道と長野県に遅れをとっていたが、同県の上山市、南陽市が相次いで構造改革特区に指定されたこともあり、ようやくワイナリー数が増え始めた。 

 設立されたワイナリーは、圧倒的に個人が立ち上げた小規模ワイナリーが多い。きっかけは、長野県で2003年にヴィラデストワイナリー、翌年Kidoワイナリーが相次いで設立され、成功を収めたこと。特に後者は資金的な後ろ盾もない、一個人である城戸亜紀人さんが立ち上げたワイナリー。彼らのワインは、海外ジャーナリストからの評価も高い。

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