井伊家再興をめぐって対立する
直虎と万千代(直政)

 

 井伊家再興を諦めて、城主としての務めを終えて還俗し、農婦となって土とともに生きる道を選んだ直虎。ここから井伊家再興までの道のりに直虎はどう関わるのか。新展開を迎えて柴咲コウが元城主としての心境を語る。

ーー長丁場を演じて今の心境は?

「脚本を通して思うのは、(直虎は)永遠に幸せになれない女なんじゃないかって(笑)。城主になった時も一からのスタートで、周りに助けられながらヒントを得て乗り越えていました。やっと城主っぽくなってきたかなと思った時にお家取り潰しの災難が降りかかる。今は、家はなくなったけど、井伊谷の人たちを今後も率いていかなければいけないという思いを一縷の望みにしている。振り返ると、直虎さんは少しずつではありましたけど、周囲に成長させてもらっていたんだなと思いますね」

ーー出演者から柴咲さんに殿の風格が出てきたという声もあります。

「扮装から得るものが大きいですね。そこからこんな役柄に、声のトーンにしようとかって作っていくので。たとえばセリフひとつとっても尼削ぎ(髪を首か肩あたりで切り揃えたもの)の時は勢いで発言してしまうことが多かったのですが、髪が伸びるにつれて血気盛んな部分が少なくなってきました。というのも(髪が伸びると同時に)たくさんのものを失ってきているから、慎重になっているところもありますね」