Jリーグ二連覇に向けひた走る鹿島アントラーズ。牽引するのはFW・金崎夢生だ。ここまでチームトップの11得点を記録し、日本代表復帰も待望されるエースストライカーは、かつてトップ下タイプのテクニシャンだった――「理想のストライカー像」を聞く全三回の第一回。

新たに得た、力強さという武器。

――首位を走るチーム、金崎さんが牽引しているように見えます。好調の要因は何でしょうか。

金崎 うーん、そうですね。僕個人というより、チームとして上手くまわっているので、自分としてもそのチームの一員として上手く入っていけているのかな、と思います。

――2010年に取材をさせていただき、以降、トレーニングなども拝見していると少しずつプレーの姿勢も、表情も力強くなっている印象があります。

金崎 ははは、本当ですか(笑)。

――プレースタイルもかつてのテクニカルなものから力強さにシフトしているイメージがあります。変化したのか、したとすればターニングポイントはどこにあったのでしょうか。

金崎 うーん、そうですね。海外に行ったこと(※1)、経験したことはいろいろと貴重だったかな、とは思います。(※1ニュルンベルク【2013年1月〜同年9月】とポルティモンセ【2013年9月〜2015年1月】)。やっぱり結果に凄くこだわるようになりましたから。

――以前のインタビューでも「海外の選手を見ていると単純にゴール前に行く数が多い」と話されていました。結果というのはイコールゴール前ですか?

金崎 そうですね、やっぱり海外にはいい選手がたくさんいて、その中でポジションを取っていくために必要なものは結果でした。特に前線の選手はそれが大事だったので、だから結果にこだわってきているのかなとは思います。

――それは数字に表れる結果が大事なのでしょうか? それともチームが勝つ為に?

金崎 まずはチームが勝つことが一番ですけど……、やっぱりフォワードとしたら点を獲ることやアシストっていう、誰にでも目に見える結果をしっかり出すことは大事だと思います。それだけじゃないってことは分かっているんですけど。

――なるほど。そういう意味では本当に7年前とイメージが変わったように思います。当時はもっと柔らかいというか……、過去のご自分に対してどう思われますか?

金崎 あのときはあのときで、常に自分の物差しで一生懸命やってきましたし、あの頃があったからこそ今があるのだと思います。

 

岩政大樹が説く、鹿島アントラーズの「勝負強さ」表裏】 

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