Jリーグ二連覇に向けひた走る鹿島アントラーズ。牽引するのはFW・金崎夢生だ。ここまでチームトップの11得点を記録し、日本代表復帰も待望されるエースストライカーは、かつてトップ下タイプのテクニシャンだった――「理想のストライカー像」を聞いた。インタビュー第3回。

今は得点の部分で足りていない

【第一回:変化することに恐れはない】【第二回:得点を褒められるより嬉しいこと】
――やはり勝たせるフォワードが重要で、客観的に外から見てアントラーズには勝たせるフォワードがいる。それはやはり金崎さんだっていうイメージが強いのですが、例えば点を獲る選手は沢山いますが最後、勝たせるフォワードって少ないと思うんですね。そういう評価ではやはり物足りないところはありますか?

金崎 うーん、そうですね。さっきの話と同じで個人として沢山得点を決めていてもチームとしてあまり成績が良くなかったら、そういう見られ方をしますし、個人として得点数はあまり多くはないけれどチームとして勝っていたら、得点以外の部分で貢献があるという見られ方もあると思います。自分としてはどちらも大切にしていきたいですが、ただ今は得点の部分で足りない部分が単純にあると思っています。どっちも大事ですけどね。

 

――周りの方はそこまで足りないとは思ってないと思いますが。

金崎 いやあ、感じてると思いますよ。言わないだけであって。例えば僕が中盤の選手だったらフォワードにはシーズン通して20点くらいは獲ってほしいなと思いますしね。そのくらい獲ってくれないとさすがに、って部分を感じます。理想ですけどね。

――聞いていると、フォワードにこだわっているわけではないようにも感じます。

 

金崎 それはそうですね。根本的に今のチームとして、何が必要かっていうのを一番感じるので。今のチームだったら自分が得点の部分で伸ばしていけば、チームも単純に勝てると思いますしね。今はそう思うからで、トップ下で機能するならそれが一番いいと思いますし。

――変化してきたことが生きますしね。トップ下でもウィンガーもできる。

金崎 でも結構、試合中でもありますよ。年間通して、ずっとやってて例えば、今日はあの選手が調子良くて二点決める試合とかがあるわけじゃないですか。その選手がフォワードみたいな感じで。だから本当に、毎試合状況、状況で変わってくる。それでだんだん形ができてきたりはしますけどね。

――特に鹿島だからかもしれないですね。かつてのグランパスや大分は形がしっかりあった気がします。

金崎 そういうものがあるかもしれないですね。もし形があって一人の選手が20点獲っていたら、その選手を抑えてしまえばいいわけですからね。

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