楽しみ広がるお取り寄せ

 インターネットが発達した現在では、家に居ながらにしてさまざまなものをお取り寄せすることができる。各地の名産はもちろん、世界中のありとあらゆるものが手軽に入手できるようになった。ネット通販で何でも手に入るような時代ではあるが、それでも「こんなものまで!?」と驚いてしまう、ユニークなものも多数売られている。

 たとえば、呪いのアイテムとして知られる藁人形、これもネット通販で買うことが可能だ。ジョークグッズとして扱われていることが多いが、五寸釘やろうそく台までセットになった本格的なものまである。さらに説明書までついているのが驚きだ。

 こうした日本古来のものもネット通販で購入できる。これは個人用に限らず、寺社用の本格的なものまで専用の通販サイトがあったりするから興味深い。
 賽銭箱をひとつとっても、サイズや素材、さらにはポスト型など、さまざまなタイプを選ぶことができる。「本欅がお値打ちで価格!」「純国産なのにお求めやすい」などのコピーが躍るが、10万~100万円ほどするので、門外漢にはピンとこないかもしれない。

 神社といえば、鳥居もオンラインショップで販売されている。お守りだって通販で入手できるし、インターネット上で墓参りも可能な時代だ。もはや電子世界において、不可能なものなどないとすら思えてくる。

 便利な世の中になったおかげで、お取り寄せを楽しめるわけだが、それだけで満足するのはもったいない。お気に入りの一品に出合うことができたならば、その産地へ足を運んでみる。そして、現地の人の話などを聞きながら、さらにそのものへの理解を深めていく。
 また、旅先で見つけた一品を取り寄せて思い出を反芻する。そんな楽しみ方も覚えておくと、倍以上のよろこびを与えてくれるのではないだろうか。こうして世界を広げていくと、心豊かな毎日が送れるはずだ。

 現在発売中の雑誌『一個人』11月号では、「ワイン&チーズ」と題した特集を組んでいる。その中では、日本のワインに合う各地のお取り寄せグルメを紹介。チーズだけでなく、ブランド牛から海鮮、漬物など、日本全国のおいしいものが盛りだくさんだ。自然に恵まれた国で暮らすことに感謝しつつ、ワインとともにお取り寄せも楽しんでほしい。