からだの不調の原因は、じつはあなたの「家」にあるかもしれません。たとえば冬、寒い家は「風邪をひきやすい体質」の原因にもなります。家とからだの深い関係を紐解いた新刊、『「病気にならない家」6つのルール』より紹介しましょう。

家があなたを病気にする

 同じ生活をしていても、病気になる人、病気にならない人がいるように、人にはそれぞれ「体質」があります。たとえば、緊張すると胃が痛くなる体質の人もいれば、汗がとまらなくなる体質の人もいるでしょう。

 こういった体質は、生まれつきの遺伝的な要因と、生まれてからの環境的な要因によってつくられます。環境的な要因というのは、食事や運動などの生活習慣のほか、私たちを取り巻く生活環境の影響だったりします。

 つまり私たちの体は、生活する場所に大きく影響されるわけです。

▼家の環境が「病気体質」をつくる

 では、私たちが生活するなかで、もっとも長い時間を過ごす場所はどこだと思いますか? それは自分の家です。
 NHK放送文化研究所や総務省統計局の調査によると、人は人生の約60パーセントを自宅のなかで過ごします。
 そのため、家のなかの環境が悪ければ、それが体への負担となり、病気になりやすい体質をつくってしまう可能性が高いのです。

 それなのに、日本の住宅のほとんどは、体への影響を無視したものばかりです。みなさんだって、家を建てるときや、借りるときに「健康にいい家か」「病気になる家か」などと考えたことはないと思います。

 家のなかでふつうに生活をしているだけで、知らず知らずのうちに体がむしばまれているとしたら? そう考えると恐ろしくなりますよね。
 あなたが「生まれつきの体質」だと思っていることも、もしかしたら、家の悪影響によってつくられたものかもしれないのです。

 
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