シュールな自虐ネタが大ウケ。『笑いの金メダル』の出演をきっかけとして、ヒロシさんは2004年ごろから一気にブレイク。そこで慢心や気の緩みはなかったのだろうか。答えは意外にも…

ここで手綱を緩めたらまた元の生活に…

「ヒロシはいきなり売れて、調子乗っていたに違いない!」と思われる方もいるかもしれませんが、結局売れるのに10数年かかりましたから、自分としては全然そんなことはありませんでした。

 先の見えない中でずっとやってきて、苦労もありました。まあ今でこそ、他の芸人に比べたらその10数年という数字は短い方だとは言えますけどね。

 だから『笑いの金メダル』に出はじめて、道行く人に指をさされるようになっても、危機感を持っていたんです。ここで手綱を緩めたらまた元の生活に逆戻りだぞ、と。

 周りの芸人たちは「すごい売れてきたね」と言ってくるんですが、僕としては「あっこれは足を引っ張りにきたな」という心境でした。油断させておいて、こっちに引っ張りにくる作戦だなと。当時一緒にライブに出ていた人たちは自分のネタをがスベッたことをお客さんのせいにしていてたりとか。とにかく、愚痴が多かったんです。彼らとは一線を引かないと売れるようにならないなと思って一切しゃべらないようにしていました。

 
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