18~19世紀に英国で誕生し、世界中で最もプレーされているスポーツがサッカー。日本でも1993年にプロサッカーリーグ、Jリーグが誕生。現在38都道府県に本拠地を置く54クラブ(J1~J3リーグ)の中でも屈指の実力と人気を誇るチームが川崎フロンターレだ。
チームのエースで、今季はキャプテンも務めている小林悠選手。守備の要で大きな飛躍を遂げている副キャプテンの谷口彰悟選手。
シーズンも残すところあとわずか。文字どおりチームの“顔”として八面六臂の活躍を見せるお二人に、「キャプテンシーとは何か?」お聞きしました。
 

「自分が今年キャプテンを託されて、改めて憲剛さんのすごさを感じます。」

――昨年「2016Jリーグアウォーズ」の最優秀選手賞(MVP)を受賞し、先ごろ同賞を受賞した「最高齢選手」としてギネス世界記録にも認定された“ミスターフロンターレ”中村憲剛選手のすごさを教えてください。

小林 プレーの素晴らしさは見ての通りで、一番は存在感でしょうね。ピッチにいるだけで、チームが落ち着くと言いますか。自分が今年キャプテンを託されて、改めて憲剛さんのすごさを感じます。

谷口 そういう憲剛さん自身が、フロンターレというチームの“色”にもなっているところがすごいと思います。

小林 また喋りが上手いし、相手に自分の思いを伝えることにも長けてる。それはキャプテンとして重要なことだなと。

谷口 ミーティングとかチーム内で話をする時も、憲剛さんの言いたいことや気持ちが伝わるからスッと入ってきますよね。

小林 あと試合後のコメントや、こうした取材でも(メディアに)求められていることを答えるから、記事にもなりやすいんですよ。

谷口 しかも、話にちゃんとオチがあって。ファン感(ファン感謝デー)などのイベントでも盛り上げ役を率先してやってくれるのでありがたいです。

小林 本人の、あの性格によるところも大きいと思いますが(笑)、フロンターレはファミリーや女性のファンの方も多いですから、見習いたいところですね。

――少しでもメディアへの露出を…という狙いもあるんでしょうけど、中村選手の今季のゴールパフォーマンス「ジャスティス!」など、むしろ喜んでやっているようにも見えます。

小林 (笑)、完全にそっちだと思います。チーム最年長ではありますが、子供な部分が多々あるので。ただ、ガキんちょ=負けず嫌いでもあって。そういう「いくつになっても上手くなりたい!」という思いがあるからこそ、あれだけ第一線で長くやれているのかなと。

谷口 ああ見えて…と言うと失礼ですけど(笑)、誰よりも負けず嫌いですもんね? 憲剛さん。

小林 あの気持ちの強さがサッカー選手としては一番、重要で。憲剛さん自身がそうである限り、40代になっても全然できるんじゃないかな。

――小林選手は他クラブからの誘いを断りフロンターレに残留した経緯などあり、次なるレジェンドとして期待するファンも多いと思います。

小林 「ジャスティス!」とまではいかなくても、キャプテンはお客さんを盛り上げたり、チームを鼓舞する役割も求められていると思いますし。もっとチームの顔としての自覚を持ってやっていきたいですね。

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