今、「落語」が密かなブームを呼んでいるのをご存知だろうか?
落語を題材にしたアニメやドラマが放映され、東京・渋谷では定期的に
落語のイベントが開催され大盛況に。
“かっこいい着物姿”と、 “笑い”に、
ちょっと気になってる貴方に送る魅力満載の入門編!

 

落語の基本的な流れを知りたい!

写真を拡大 一人の落語家が、何人もの登場人物を演じ分けながら物語を進めるのが「落語」の大きな特徴。

出囃子→まくら→本題(演目)→下げ、が基本の流れ。

 大きく分けて4段階。冒頭の「出囃子(でばやし)」は、落語家のいわばテー マソング。三味線と太鼓などで演奏され、落語家によって異なる。続いて、導入部分である「まくら」。落語のテーマに関連する小噺や、わかりにくい噺は解説をしたりする。そして「本題(演目)」で、登場人物が出て来て、会話で物語が進行する(だいたい2〜4場面で展開)。最後にいわゆるオチとなる「下げ(さげ)」。盛り上げて、もっとも面白いところで、話を 落して終わらせる。

 

落語特有の“しぐさ”って?

写真を拡大 「上下(かみしも)を切る」 左右に視線をふりわけて人物の違いを見せる。 例えば、家の中にいる者が上手(左側)にいるという設定で、右にいる訪問者を見て話す。
写真を拡大 「そばを食う」左手で丼を持つように見せ、右手で箸に見立てた扇子でそばを食べる。

ないものをあるように見せる落語の「しぐさ」

 饅頭を食べる、喧嘩をする、歩く、走る......、科白でなく行動を見せる「しぐさ」 も落語の面白さ。扇子や手ぬぐいを用いたりするものも多い。手をグーにして前につくと犬や猫にも見える、などそのしぐさにも魅了されること間違いなしだ。

 

 

 

「上方」落語と「江戸」落語って何が違うの?

写真を拡大 天満天神繁昌亭  2006年に上方落語協会が開設した上方落語の寄席。 関西は長らく漫才中心の寄席が主だったため、上方 語を毎日公演する「寄席」は 60年ぶりの登場となった。

東京と大阪。東西で微妙に違う落語の「差」

 東京と大阪の落語は微妙に違う。桂文枝、笑福亭鶴瓶らがしゃべるような関西弁の響きの面白さが「上方落語」(大阪の落語のこと)の大きな特徴だ。「ハメモノ」があったりと、 上方落語はとても賑やか。見台(けんだい)という机を置き、場面転換などに用いたりもする。ネタでも旅の噺など関西独特の地名が登場したり、生活習慣の違いも見られる。出囃子やめくりも東京にはなかったものが、東西交流が行われた大正の頃に、上方から取り入れられている。