政治家からテレビコメンテーター、評論家、お笑い芸人まで、衆院選前後の騒動で炙り出されたメッキが剥がれた人たちがいる。政界だけではなく、メディアもお笑い界も劣化が進んでいる。「本当のことを言おう」と決心したアナウンサーの吉田照美と、『おい、小池!〜女ファシストの正体』を上梓する予定の作家適菜収。安倍政権下で発生している「本当のこと」を論じた。

いろんな奴のメッキが剥がれてきた

画:吉田照美「もり 加計よりも、緑のたぬき」

適菜 衆院選前後の騒動で、いろんな奴のメッキの皮が剥がれましたね。中山成彬とか。「日本のこころ」代表の中山恭子と夫婦で希望の党に移ると。それで、ツイッターに「安倍首相の交代は許されない」とか書いていて。希望の党が安倍の補完勢力であることを暴露してしまうという。ボケてんですかね。その後は取り繕っていましたが。小池が国政に出るときには、橋下徹を後継の知事にしたらいいとも言っていた。こんな人間が、日本では「保守」扱いされてきたわけですよ。本当にロクでもない。

吉田 似た者夫婦というけど本当ね。昔は奥さんのほうはいい人だと勝手に思ってた。若い頃は結構いい感じだったじゃないですか。だから、裏切られたという思いがあります。

適菜 あんなの保守でもなんでもない。私はネットで右翼呼ばわれされますが、右翼も左翼も好きではない。保守主義にはシンパシーを感じていますが。ところで吉田さんは左翼なんですか?

吉田 僕は左翼じゃない。親父が軍国少年だったんですよ。77になる前に死んでしまいましたが。 当時の軍国教育で「自分も行かなきゃ日本が負ける」と本気で思って、少年兵に志願したんです。それで、行ったところが海軍の人間魚雷関係を作る職工さんだったの。それは結構自分に影響を与えてます。

適菜 なるほど。

吉田 上からネジで締めて、中に操縦桿があって、当たっても当たらなくても死んでしまうという武器ですから、親父も作らされて戦争はひどいと実感した。うちはお袋も親父も社会党支持だった。浅沼稲次郎さんが刺殺されたときは僕も小学校5~6年生で、ショックでしたね。大学時代は学生運動に関わっていなかったし、ノンポリです。世の中もわかってないし、政治もわかってないし、自分のことで精一杯だった。適菜さんは?

 
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