いらっしゃいませ。
 大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
 先日、テレビを観ていたら「今年のボジョレー・ヌーヴォーが羽田空港に到着しました!」と放送されていました。毎年、この時期になるとテレビや雑誌などで話題となっていますよね。普段ワインを飲まなくてもボジョレー・ヌーヴォーは毎年飲んでいるという方も多いのでは。
 なぜ、こんなに日本でボジョレー・ヌーヴォーが騒がれるのでしょうか?
 そこで、今回はボジョレー・ヌーヴォーとはどんなワインなのか、話題になる理由やおいしい飲み方、相性のいい料理などご紹介します。

◆そもそもボジョレー・ヌーヴォーとはどんなワイン?

2016年のボジョレー・ヌーヴォー

 ボジョレーとは、フランスのブルゴーニュ地方の南にあるボジョレー地区のことで、ヌーヴォーとはフランス語で新しいものという意味です。
 つまりボジョレー・ヌーヴォーとは、ボジョレー地区でその年に収穫した新しいブドウから造られる新酒のことをいいます
 ブドウ品種は、必ず「ガメイ」を使用することが決められています。

 さて、毎年「今年の出来は?」「今年のボジョレー・ヌーヴォーの味は?」とよく話題になっていますが、それにはどんな理由があるのでしょうか?
 それは、その年のブドウの出来を確認するための試飲用ワインとして造られているからです。
 もともとは、ボジョレー地区のブドウ農家がブドウの収穫に感謝して、実りを祝うために造られており、収穫祭で今年のブドウの出来を確認していたのです。

◆なぜ、日本でボジョレー・ヌーヴォーがこんなに騒がれるようになったの?

 フランスから日本に輸出されるボジョレー・ヌーヴォーは、全世界分の1/4といわれています。すごい量ですよね。
 なぜ、日本でこんなに輸入され騒がれるようになったのでしょうか?

 ボジョレー・ヌーヴォーは解禁日が、毎年11月の第3木曜日と決まっています。今年2017年の解禁日は、11月16日(木)午前0時です。
 日本で騒がれる理由としては、ボジョレー・ヌーヴォーが造られているフランスよりも日本の方が早く解禁するからです。解禁日は世界共通なのですが、時差の関係で日本の方が先に飲めるのです。
 新しいものが好きな日本人にとって魅力のひとつとなったのです。

 
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