先日発表された、タイムズハイヤーエディケーションによる世界大学ランキング。日本のトップ、東京大学ですら46位。ではその上位に食い込む大学は何が違うのか? 同大学ランキング2位、ケンブリッジ大学の対策を読み解く。

世界大学ランキング3位。「21世紀のハーバード」の実力

礎を築いたのはオックスフォードの学生

 

 ケンブリッジ大学はイギリスのケンブリッジにある国公立の総合大学で、世界で有数の名門大学です。イギリス国内でも常に1位、2位にランク付けされる大学で、2017年のTimes Higher Education誌の大学ランキングでは、世界第2位にランクされています(1位は同じくイギリスのオックスフォード大学)。大学にはおよそ58億9千万ポンド(日本円にして880億円)の寄付金ストックがあり、これは米国外の大学の中では最高額となっています。カレッジ制を採用するケンブリッジは、31のカレッジから構成されていて、それぞれ独自の収入と資産で自治的に運営されています。古代ギリシャの都市国家、戦国時代の日本の「國」のようなイメージで、それぞれが単体で独立しており、その集合体にケンブリッジという名称がついているというわけです。これらのカレッジの中には女子だけを受け入れているカレッジもありますが、ほとんどが共学です。各カレッジにはさまざまなクラスがありますが、特定の科目を対象としたカレッジもあります。ケンブリッジ大学の総在籍者数はおよそ2万名で、そのうち学部生は12,220名です。

 英語圏では2番目に古く、世界では4番目に古い歴史を持つケンブリッジ大学には、長くて興味深い歴史が詰まっています。

 ケンブリッジの歴史は、イギリスのもう一つの名門、オックスフォード大学の学生二人が、ある女性の死にまつわる事件の加害者として裁かれ、絞首刑となったときから始まります。どういうことでしょうか。この事件によりオックスフォード大学は抗議を受けて閉校状態となり、オックスフォードの学生はケンブリッジなどの他の都市にばらばらに分散したのです。そして閉校状態が解除された後でも、ケンブリッジに残った学生は新しい大学を創設するためにそこに残り続け、のちにケンブリッジの礎を築いたというわけです。

次のページ 訪れる人を魅了するケンブリッジ大学の素晴らしいキャンパス