柔軟に働くことが難しい日本社会

藤田...そうですね。日本では女性のほうが家事育児のために仕事をセーブする傾向にありますが、長時間労働できない女性は非正規雇用となるか、正規雇用で働き続けられたしても、責任ある仕事から外れ昇進から遠ざかる「マミートラック」に乗せられてしまうことが多いのです。

シズカ...でも外で働いていることには変わりないから、女性は仕事と家事育児に追われるワンオペ状態になって、男性は相変わらず長時間労働で家事をする時間がない……。共働き家庭にとってはシビアな環境ですね。

藤田...あと、フレキシブルに働ける会社が少ないことも問題ですね。アメリカではテレワークやフレックス・タイム、ジョブシェアリングといった制度が広く普及していますが、日本はまだまだ柔軟に働ける会社は少ないですね。

トオル...生産性の面からみても、長時間みんなで顔を合わせて働くことがベストかどうかは分からないよね。

藤田...公益財団法人日本生産性本部「労働生産性の国際比較2016年版」によると、日本の時間あたりの労働生産性はフランスやドイツの3分の2程度にとどまっています。「長時間労働を制限すると経済成長を妨げる」という考えは、今後見直す必要があるのではないでしょうか。

 
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