ひとつのことを極めようとするとき、「モチベーションの維持」は多くの人が難しさを感じるところ。中村憲剛選手は長いキャリアの中で、どのようにモチベーションを保ってきたのでしょうか?

「危機感」が常にモチベーションを作る

 根本には、やはり、うまくなりたいという思いがあります。そこはずっと変わらないですね。減ることもなければ、薄れることもありません。なぜなら、その時々で自分も、周りも、そしてやれることも変わっていくから。うまくなりたい、試合に出たいという思いがあれば、モチベーションが変わることはありません。

 それに僕は、プロになってから一度も、自分のポジションが安泰だと思ったことがないんです。周りには「大丈夫でしょ?」と言われることもありますけど、もし自分も本当にそう思っていたならば、この年齢までプレーし続けられていないと思っています。

 だから毎年、危機感はあります。その根底には、試合に出られない自分が嫌だという気持ちがあるからです。負けるのが嫌だから、負けないために、自分がやるべきことをしっかりとやり続ける。それだけです。

 

 大学4年生のときに、一縷(いちる)の望みを懸けて川崎フロンターレの練習に参加し、このクラブに拾ってもらいました。それだけにルーキー時代は、早く頭角を現さなければ、という危機感がありました。また、最近のことで言えば、今シーズンは監督が変わり、チームのメンバーも変わりました。モチベーションを維持するには、それだけでも十分なんです。そこからまた、新たなレギュラー争いが始まっていくわけですから。

明日の質問は…〈Q6モチベーションを維持し続ける秘訣は何でしょうか?(後編) 〉です。