ブランド設立35周年というアニバーサリーイヤーを目前にした2017年、「累計1億本」という驚くべき数字を達成した『G-SHOCK』。なぜ唯一無二の存在になり得たのか、その秘密を探るべく、G-SHOCK製作に携わる、様々な立場の現役カシオ計算機社員に話を訊いた。

4人目は、G-SHOCKの「企画」を担うキーパーソンを直撃!

カシオ計算機
時計事業部 企画統轄部
商品企画部 第一企画室​

泉 潤一さん

写真を拡大 システム業界を経て転職。現在は、ベーシックライン、G-STEEL、コラボなどの企画を手がける。東北生まれとあって、趣味はスノーボード。毎年冬が来ると、スキー場でG-SHOCKのタフさを実感しているとか。

厳しいファンが、育ててくれた

ーーG-SHOCKの武器ってなんでしょうか?

 モジュールの進化、外装の進化、そしてこの2つを生かすためのデザイン、この3つが上手く組み合わさっていることが、G-SHOCK最大の武器だと思っています。

ーー35年間愛され続ける理由はなんでしょう。

泉 G-SHOCKは、その核であるタフネスという確固たる基準を崩すことはできません。とは言え、保守的になっている訳ではなく、新モデルを毎月リリースして、常にチャレンジしています。そうした、らしさの上で飽きさせない企画を継続して打ち出してきたことが、理由のひとつだと思います。

ーー企画担当として、やりがいのある時計なんですね。

 

 やりがいがあります! と、口で言うのは簡単なんですが、これが結構大変でして(笑)。というのも、G-SHOCKには製品に詳しいファンの方々が多く、正直その知識は僕らを上回っているケースもあります。だから、新企画が実現すると度々厳しいご指摘を受けるんです。でも、その度に自分たちでは気づかなかった発見が必ずあるんですよね。G-SHOCKが広く支持されたのは、そうしたファンに育てて頂いたからこそだと思っています。

ーーそうしたコアなファンを飽きさせない秘訣はなんでしょう。

 やはり、多彩なコラボの存在が大きいです。様々なブランドとコラボすることは、ユーザーにはもちろん、我々にとっても刺激になるからです。

ーー企画を考える上で、大変なことはありますか?

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