尽くすことが愛だと思っていた

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 当時は、苦しくても、彼女のために全力を注ぐことが愛だと思っていた。彼女のワガママも受け入れた。それに応えることが幸せだと思い込んでいたからだ。

 ケンカも一切しなかった。争いごとをできるだけ避けたかった僕は、彼女が不機嫌になると、自分が悪くなくても謝った。

 それが当たり前になっていたころ、突然別れを切り出された。

「家族みたいに居心地がいいから、つい甘えてしまっていたけど、あなたを異性として見られなくなってきたの」

 言われた瞬間、頭が真っ白になった。

 今思えば、悪いのは嫌われることを恐れて話し合いもしなかった僕だ。表面上の付き合いを、僕自身が選んでしまっていた。彼女は自分をさらけ出してくれていたのに。本音で向き合えなかったことを、申し訳なく思った。

 自分らしさを出すこと、嫌なことは伝えること。幸せな恋愛に、このふたつは必須なのだとわかった。

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