読書家で知られる、川崎フロンターレの中村憲剛選手。今まで出会った本の中から、座右の「書」とも言うべき一冊を紹介してもらいました。

毎日サッカーができる幸せに気付かされた

 座右の「書」ですか。それならば、太田哲也さんの『クラッシュ―絶望を希望に変える瞬間』ですね。実在するレーサーの話なのですが、ちょうどプロ1年目のときに、この本を読んだんです。

 

 どんな内容かを簡単に説明すると、著者の太田さんがレース中に大事故を起こしてしまい、全身大やけどを負ってしまうのですが、そこから復帰していくまでの過程が描かれている。以前にも、別の機会にこの本を紹介させてもらったことがあるのですが、それが縁で、実際に太田さんとお会いすることもできたんです。

 それで、いろいろと話を聞かせてもらったとき、「元気なことがどれだけ素晴らしいことなのか」「ケガもなく、病気をすることなく、毎日サッカーをやれることがどれだけ幸せなことなのか」を、改めて実感しました。

 
次のページ 悩んでいる時期に手に取った本