弔問に訪れる時期や服装、宗教による表書きの違い、焼香のやり方など、弔事の作法にはさまざまなルールがある。いざというときに困らないために、最低限知っておくべき作法を紹介したい(雑誌『一個人』2018年1月号より)。

◆故人との関係によって弔問の時期は異なる

 急な訃報を受けて出先から弔問に駆けつける場合は、喪服でなくても構わない。むしろ急な訃報なのに、準喪服で訪れたりしたほうが、まるで準備していたかのような印象を与え、失礼に当たる。親しい人の訃報には、いち早く駆けつけることが何よりも大切。もちろん、出先から出向いたからと、服装の失礼を詫びるのは当然のことだろう。

 

 職場から通夜に向かう時は、男性はビジネススーツ、女性も通勤着のままでもOK。ただし、ネクタイを地味なものに変えたり、薄化粧にしたりアクセサリーをはずすなど、通夜に適した服装にすることは必要だ。遺族の気持ちを察して、できるだけ地味な装いを心がけるようにしよう。

 一方、葬儀では、遺族や近親者はモーニングなどの正式な喪服だが、一般弔問者は準喪服を着用する。女性は黒のワンピースやスーツが基本だが、デザインがシンプルならパンツスーツでも構わない。
 和装なら、紫やグレーなどの色無地に黒の名古屋帯が一般的だ。また、殺生を連想させるため、毛皮や皮革製品を身に着けるのはタブー。
 香典は不祝儀袋に入れて渡すが、宗教によって表書きが異なるので、遺族に失礼がないようにする。

 
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