何かとネガティブなイメージを持たれやすい「空売り」という言葉。日本の株の個人ネットトレーダーのパイオニアである冨田晃右さんは、『月1回、10000円から始める株トレード』で「空売り」の効果的な使い方をこう説明しています。

【図解】 空売りをマスターしよう

 言葉で表すとややこしいので図解で説明しましょう。

 

 最初に自分では持っていない株を売るために、証券会社から株を借りてきます。(A株を100株)その株を株式市場に出してその時の市場価格(たとえば市場価格が100円とする)で100株を売ります。この時、売却代金として現金10000円(100円×100株)が手元に残ります。次に、この株価が下がり市場価格が80円になった時点でその株を100株買います。購入代金として8000(80円×100株)円支払って2000円が手元に残ります。証券会社から借りていた株100株を証券会社に返して、利益は2000円。 

 証券会社から株を借りることのできる期間は最大で6カ月です。この期間内に返却する必要があります。借りている期間の間ずっと、貸株料がかかります。ですので、この2000円の利益から貸株料が差し引かれますが、年利1%程度なので、10000円を最大限の半年間借りていたとしても50円くらいのものです。

 

 となると気になるのが「半年待っても証券会社から借りてきた株が下がらなくて、逆にどんどん上がってしまったらどうする?」ということです。空売りした後は、必ず株を買い戻して証券会社に返却する必要があるので、図の例のように100円で空売りした株がいつまでたっても100円を割らずに、それどころかついには150円にまで上がってしまったら差し引きで50円の損失(50円×100株で5000円の損失)となります。

「ほら、やっぱり、空売りは怖い!」 

 いえいえ、そんなことはありません。この場合も買いの場合の基本のやり方と同じように「ロスカット」のラインをあらかじめ決めておけばいいのです。

 たとえば「110円以上になったら買う」という買いの逆指値を入れておきます。これで、リスクを1000円に設定できました。 

 空売りは、株価が下がったときに稼ぐことができるというものなので市場にショックが起きた時、つまり他の投資家やトレーダーがわーっと大騒ぎしているときこそ稼ぎ時。短期間で大きな結果が出ることも多いので非常に面白くて楽しい勝負となります。

『自分で決めて、自分で稼ぐ 月1回、10000円から始める株トレード』より構成>