世界的に見ると、シャビがバルセロナを離れ、アンドレア・ピルロが現役を引退し、司令塔の終焉とも囁かれています。ヨーロッパサッカーもよく観るという川崎フロンターレの中村憲剛選手に、こうしたサッカー界の流れについてどのように感じているか、お聞きしました。

技術でフィジカルを攻略できるのが、サッカーの魅力

(「司令塔の終焉」について)そう言われてますよね。さみしいです。最近は試合を見ていても、意外性のあるプレーが少ないので、どこか面白さに欠けているように感じています。フィジカル要素がゲームの優劣をつける割合が増えてきた気がします。

 ただ、それを技術で攻略できるというのがサッカーの魅力。確かに今は、ハードワークが代名詞としてあるように、フィジカル的な要素がだいぶ強い傾向にある。そのため、センスであったり、天性の感覚を持っている選手が埋没してしまいがちな時代ではありますけど、またここから、そうした選手たちが復権していくのではないかとも信じています。実際、徐々にですけど、フィジカルにあらがえる、両面を兼ね備えた選手が台頭してきているような気もしますから。

 これは個人的な意見ですけど、やっぱり、サッカーは見ていて、面白くてナンボだと思うんです。豪快さであったり、ダイナミックさというところももちろん見応えはあります、ただそれだけじゃなく「そこでそのパスを通すのか!」「そこが見えているのか!」という、スタジアムが「えっ?」となる瞬間こそが面白い。実際、僕自身もそうしたパスを通して、スタジアムが驚きや歓声に包まれたときには、やばいですからね(笑)。あれは超気持ちいいんです。このまま、時が止まってくれればいいのにとも思います(笑)。

 
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