今シーズン、Jリーグ初優勝を飾った川崎フロンターレ。しかしここに至るまでには、「あと一歩」のところでタイトルを逃す経験が幾度もありました。そうした苦い経験、悔しい思いを、選手はどのように消化してきたのでしょうか? 中村憲剛選手にお聞きしました。

ルヴァンカップ後、3日間の自問自答

 こればっかりは、最終的に自分自身で向き合わなければならないですよね。そこは自分が成長する上で、避けて通ることはできないと思っています。もし、これ以上の成長を望まないのであれば、向き合う必要はないかもしれませんが、成長したいのであれば、きちんと消化して、次に進まなければならないですよね。

 今シーズンのことで言えば、まずルヴァンカップ決勝で敗れたときも、3日間のオフの間、ずっと自問自答し続けました。ただ、問い続けたところで、結果としては負けたわけですから、答えなんか出ないんです。考えたところで、次は必ずタイトルが獲れるという保証は何もなかった。それでもただ「負けた、悔しい、申し訳ない」だけで終わってしまっては、きっとまた同じことを繰り返してしまっていたと思っています。

 ただ、今回、川崎フロンターレがJ1で優勝して、自分自身も初めてタイトルを獲ったことで、すべてが報われました。今まで取り組んできた日々も、自問自答してきた日々も、それを糧にしてきた結果、今シーズン、タイトルが獲れたので。だからこそ、今はそうした積み重ねが決して無駄ではなかったんだなと思えます。

 
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