全国の書店、コンビニで発売中!『日本酒一個人vol.1』より、若きリーダーが先頭に立つ新潟の加茂錦酒造をピックアップ! 荷札をラベルにした「荷札酒」に籠められた思いとは?
加茂錦酒造 田中悠一さん 1992年新潟県生まれ。新潟大学工学部休学中。注目の「荷札酒」はじめ、加茂錦の酒造りをリードする。

荷札酒造りで思い知る
先輩たちのスゴさ

 加茂錦酒造の酒造りをリードしている田中悠一さんは、まだ24歳。バスケットボールで鍛えた長身は、スッと背筋が伸びている。毅然としている、と評してもよい。
「今期で4造り目です。このごろは、僕ら流のチャレンジを皆さんが理解してくださって、バラエティに富んだ荷札酒の酒質を楽しんでいただいている気がします」。

 たとえば「黄水仙」、アルコール分は13度と飲みやすいが、充実した香味・新鮮さを持つ。「紅桔梗」は濃い個性をもちながら、フレッシュでスッキリとした仕上がり。
「生詰原酒」「雄町」は柔らかで、やさしく濃醇、「月白」は繊細で上質な旨みが淡麗な印象を残す。めくるめくようなバリエーションは、どうして?

「酒はどんどん進化しています」と田中さん。ある段階までくると、一段上の酒ができたと感じる、と。Ver.はその証しなのだ。

「尊敬する先輩たちのお酒を指標に、色々な酒質に挑戦しています。やればやるほど、新たに試すべき事が、どんどん膨らんでいます」。
 田中さんの目は輝いている。

 
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