「E判定」からのラクラク学習法。『「戦わない」受験勉強法 一流大学に合格するために必要なたった5つのこと』において京大卒美女プロ雀士である松嶋桃さんは、受験に対する意識について説いています。

受験勉強で無意味なストレスをため込まないために

 いきなりですが、みなさんは受験勉強についてどのようなイメージをお持ちですか?  

 つらい、苦しい、億劫、面倒くさい、怖い、不安、熾烈な競争……おそらくネガティブなものが多く挙がるのではないでしょうか。

 現に世間では「受験戦争」なんて言葉がよく使われています。

 でも、ちょっと考えてみてください。

 みなさん戦うのは好きですか? 少数の血の気の多い方は別として、大半の人は「戦わなくて済むなら戦いたくない」はずです。平和にストレスなくことが進むなら、そうしたいですよね。

 受験勉強というのは、限られた時間の中でどうにかして合格水準まで自分を持っていくミッションです。これって正直言ってすごく大変だと思うんですよ。ただでさえ大変なことに挑むのですから、みなさんにはストレスをためてほしくないのです。ストレスはすべての作業効率を低下させてしまいますからね。無意味なストレスをため込まないために、戦わなくて済むところは極力戦わないようにしてください。

「受験勉強では、無意味なストレスをため込まないために、戦わなくて済むところは戦わないようにしてください」 写真/永井 浩

 なので、まずは受験に対する意識を変えるところからはじめましょう。いいですか、受験は決してつらく苦しい戦いではありません。

 今現在しんどい人は、なんでそうなっているのかを考えてみてください。あなたを苦しめている敵は何ですか? 自分より勉強ができる、同じ志望校を目指すクラスメイトですか? 思うように成績が上がらない自分自身ですか? 漠然としたしんどさを克服するためには、こうやって自分が敵だと感じているものをはっきりさせることが大切です。どうでしょう、少しだけ目の前が明るくなりませんか。

 そのうえで、さらに考えてみましょう。それって、本当に戦う必要がある敵なのでしょうか。

 その昔、「スーパーマリオ」のゲームがまったくクリアできずに、ギブアップした女子がいました。とんでもないところにあるコインを無理に取ろうとして毎回穴に落ちたり、絶対倒さなくてもいい敵キャラを無理して踏みに行って返り討ちにあったり……ステージクリアにはぜんぜん必要ないところでがんばっては、イライラしていました。完全にアホですよね。まぁ私なんですけど。でも、もしかしたらあなたは、小学生のときの私と同じ状態になっているのかもしれないんです。そうだとしたら、大変な徒労ですよね。

 本来なら受験勉強というミッションに100%注ぎ込まれるべき体力と精神力が無駄なことに削ずられてしまうのは、あまりにももったいないし、悲しいです。

 ここで断言します。受験生のあなたは、何かと戦う必要はありません。

 たしかに、受験には倍率が存在します。合格に歓喜する人がいる一方で、不合格で悔し涙を流す人もいます。その意味では、受験は競争です。

 でも、受験勉強中においてその競争相手って誰なのでしょうか。同じクラスの同大学同学部志望者ですか? 予備校で同じ大学対策の授業を受けている他校生ですか? 模試の成績上位者ランキングに名を連ねる見知らぬ人たちですか?

 
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