不調になってはじめて気づく自律神経の存在
まずは自律神経のサインをチェック!④

 今回は、自律神経の不調について、ダイエットにもつながる「甘い物を食べすぎる」について、お話します。

甘い物を食べすぎる

 疲れたから甘いものを食べる。あなたはこれをエネルギー補給だと思っている。

 

 けれど、なぜだか食べ過ぎてしまう。

 ということはエネルギー不足で私は疲れているのか? もっとエネルギーをとるために甘いものを食べなければならないのか?

 こんな考えに陥ると、疲れをとろうと間食した結果、疲れと増えすぎた体重が残ることになってしまいます。

「甘いものをエネルギー源にする」、というのは、糖分を燃やして瞬発力をつくる「解糖系」を使っている場合の話です。解糖系は、交感神経を活発にするのでアップダウンが激しく脳にとっても体にとっても負担がかかります。

 おまけに、解糖系が使われるのは10歳代~20歳代が主で、40歳代を境目に糖分をとっても、それはエネルギー源にならなくなっていきます。

 40歳代以降のエネルギー源は糖分じゃないなら何? というと、筋肉に多く存在するミトコンドリアという小器官です。ミトコンドリアが酸素を使ってエネルギーをつくります。そのエネルギーは、瞬発力は出せませんが代わりに持続力があります。

 40歳以降は、甘いものを食べるよりミトコンドリアを増やす方が、自律神経の働きに負担をかけずに済むので、「私は疲れているのだ」と甘いものを食べ続けるのではなく、ミトコンドリアを増やすことを考えましょう。

 ミトコンドリアは筋肉、特に体の中心部を支える赤っぽい筋肉に多く存在しています。ミトコンドリアを増やす最も簡単な方法は食事です。ここでの食事とは、栄養摂取の話ではありません。

 注目すべきは、食事中の体の動き、噛む動作です。噛む動作を担うあごの筋肉には赤筋が多く配置されています。ということは、食事が赤筋を増やすエクササイズに使えるのです。

 ところが、これまで食事中によく噛みなさいと言われても、なかなか継続しなかったのではないでしょうか。噛むことのように自動化されている動作を意図的に変えるのはとても難しいことです。

 そこで試してみていただきたいのが、食事中に箸を置くことです。

 食事をしているときに、箸を置くことができますか? 振り返ってみると、特にコンビニのお弁当などを食べているときには、一度も箸を置かずに食事を終えることもあると思います。

 噛んでいるときには箸で別の食べ物を用意し、また口に運ぶ。このペースで噛む回数が減るのです。試しに箸を置いてみると、自然に噛む回数が増えます。今まで、なんでそんなに急いで食事していたんだろう? と気づく人もいるかもしれません。

 食事で日常的にミトコンドリアを増やしていけば、甘いものを食べて自律神経のアップダウンに負担をかけずに済みますし、ついでにダイエットも達成できそうです。