「BEST T!MES」連載30問30答、2018年最初に登場するのは2017年の雪辱を期す千葉ロッテマリーンズの新監督・井口資仁氏。注目度の高い平沢大河へ伝えた言葉。

■ショートに必要な状況判断能力を磨いてほしい

 

 ショートのレギュラーを狙う平沢大河については、秋季練習の特守で付きっ切りで指導しました。

 Q「日米の野球技術の違いについて」という質問では、内野手の逆シングルでのグラブさばきについて、話をしました。

“日本では内野ゴロの守備について、「正面で捕球して、確実に送球する」と教わることが多い。でも、米国や中南米の内野手たちは常に「打者を一塁でアウトにする」ことを意識している。つまり、送球までを一連の動作だと考える。だから、状況によっては、逆シングルでキャッチにいくことも必要なんだ、と。そして、そうやってチャレンジするプレーは決して軽くて雑なのではない”。

 これはもちろん、どんな打球に対しても常にアグレッシブな守備をした方がいいという意味ではありません。チャレンジする必要がないような余裕のある状況なら、正面でしっかりと捕球するべきでしょうし、なんだったら2ステップして確実に送球することがアウトにする可能性が高いのであればその方がいいに決まっています。どんなプレーを選択するべきか。それはその状況によるわけです。

 大河の場合、その状況判断の瞬発力にまだ物足りなさを感じています。ゴロが飛んできた瞬間に、打球の強さ、打者走者の足の速さ、その時の試合の状況……そういうことを瞬時に把握して、正面に回って捕球しても一塁でアウトにできるのか、それとも、勝負をかけて捕球に行くべきなのか、または、そもそも勝負に行くべき状況なのか、を判断しなくてはいけません。その辺りが経験不足なんですね。

 
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