日本全国に数多ある名字に高校生の時から興味を持ち、研究を始めた高信幸男さん。自身が全国を行脚し出会ってきた珍名とそれにまつわるエピソードを紹介する。
 

 新年を迎え、平成も30年となる。新年と言えば何と言ってもお正月。新年の初日の出を拝んで、神社への初詣に出かける光景が日本各地で見られる。

 ところで、お正月は日本人にとって昔から続く欠かすことのできない行事なので、名字の中にもお正月にちなんだ名字も少なくない。そこで、今回はお正月にちなんだ名字を紹介したい。

 

 まず、正月(しょうげつ・むつき)さんから始まり、家の玄関に飾る門松(かどまつ)さん、神棚に供える餅(もち)さん・若水(わかみず)さん・神酒(みき)さん、初日の出の朝日(あさひ)さん・日出(ひじ)さん・日ノ出(ひので)さん・日之出(ひので)さん・日野出(ひので)さん、初詣の神社(じんじゃ)さん・鳥居(とりい)さん・注連(しめ)さん・神主(かんぬし・こうぬし)さん・神子(みこ)さん・御子(みこ)さん、お賽銭の銭(ぜに)さん・札(ふだ)さん、願い事を書く絵馬(えま)さん、縁起物の達磨(だるま)さん、魔除けの破魔矢の破魔(はま)さん、おみくじの大吉(おおよし)さん・吉(よし)さん・小吉(こよし)さん、正月遊びの羽根つきの羽根(はね)さん・板(いた)さん等の名字がある。

 ちなみに、朝日さんの名前は昇で朝日昇(あさひのぼる)さん。住んでいるのが茨城県日立市で、日立の由来は、水戸光圀(黄門)が、「朝日の立ち昇る様は領内随一」と言われたことから付けられたと言われており、日立市にピッタリの名字である。

雑誌『一個人』2018年2月号より構成〉