メジャーで我流を通している。
あれほど大きな喜怒哀楽をグラウンドで見せる選手はアメリカでも少ない。
メディアだけでない、自身による情報発信を続けている。
決して群れず、オフの自主トレは最少人数で行なっている。
その姿は、日本時代と変わらない。球界の盟主と呼ばれるジャイアンツにいながらエリートとは程遠い「雑草魂」を貫き通した。
今年メジャー8年目を迎え、40歳を超えいまだメジャーの一線で戦いを続ける秘密とは? そして今、感じていることとは?
第一回は、2015年の私的5大出来事をあげてもらいました。

5つの出来事

――キャンプイン直前ですでに今年の戦いが始まっているところで申し訳ないですが、まずは上原さんにとって2015年印象的だった5つのことを教えてください。

今年に関しては(高橋)由伸がジャイアンツの監督になったということ。日本の野球のニュースではそれが一番ですね。もう同級生が監督になるのか、そんな歳になったのかということも含めて印象的です。

メジャーでいえば、今年もすごいトレードがいろいろとありました。僕が所属するボストン(レッドソックス)にもすごいメンバー(※1)がきますからそれはいろいろな意味で大きなニュースでした。

自分に関して言えば骨折(※2)ですし、チームのことをあげるとすると二年連続最下位です(笑)。

あとは……まあよくないことですけれど、プロ野球の賭博事件のこともあげられるんじゃないですかね。こんなことは僕の野球人生のなかで一回もニュースになることなかったことなんでね、かなり激震というか、野球界が揺れるような出来事だったんじゃないかなと思いますね。

(※1)レッドソックスは11月13日にクレイグ・キンブレルをトレードで獲得。6年間で225セーブをあげたメジャー屈指のストッパー。
(※2)8月7日デトロイト・タイガース戦で右手首に打球を受け骨折。2015年シーズンの最後の登板となった。

上原浩治のあげる2015年5つの出来事

① 高橋由伸選手の現役引退とジャイアンツ監督就任
② メジャー屈指のストッパー、クレイグ・キンブレルのボストン移籍
③ シーズン途中で打球を受けて右手首を骨折
④ 世界一から一転2年連続最下位
⑤ ジャイアンツ3選手による賭博事件発覚

 

手首の不安はもうない

――そうすると、2015年はどういう一年と総括されますか。

悔しい、もったいないそういう一年ですかね。

野球に関しては本当にそう思いますね。プライベートは特別なことはあまりないんで(笑)、やっぱり怪我をしてしまったことが一層そう思わせます。怪我で離脱するというのは、とても悔しいことですから、一年を振り返るとすれば、それ以外には考えられないです。怪我せずに一年間やれていればまた考えも変わったんだろうと思いますけど。

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