移り変わりの激しいストリートのファッションシーンを20年以上に渡り追い続けてきた『ストリートジャック』。雑誌名こそ創刊当時から変わらないが、その中身は時代の流れに合わせるように、大きく変化していった。
そんな過去のアーカイブスから、当時の時代背景やファッショントレンドが分かる“名物号”をピックアップ!

SJ CHRONICLE 1997-2018

【第14回】2015年3月号/後編

 

写真を拡大 まさに坂を駆け上がりまくっていた2015年の乃木坂46。その勢いを反映するように、SJとしては異例の2号連動表紙(2月号が白石麻衣さん、3月号が西野七瀬さん)という豪華リレー! 
DATA
発売日:2015年1月24日
表紙:西野七瀬(乃木坂46)
巻頭特集:学べる真冬の全国SNAP

前編では「アイドルに強いファッション誌」としてのMAX期を迎えていたSJの3年前をご紹介したが、今回は原点に帰ってファッションの話。

この頃、毎年2、3月号の時期は年に2回の「丸ごと一冊全国スナップ」号を企画していたSJでは、この年も2号連続のスナップ特集号。この3月号では、年末時期に撮影したスナップサンプルを様々な角度で分析する、というコンセプトで製作され、今見返してみると、2015年冬のファッショントレンドを総まとめした「一次史料」としても楽しめる。

さて、早速、どんなファッションが流行っていたのか見てみると…。

写真を拡大 「大流行中! フツーに着ているだけじゃもうもたない」とキャッチコピーが付いていることから、すでに発売時には街でトレンドとして定着していたことがうかがえる。

今見ると、セミロングコートぐらいの丈感でした。

 '10年代前半はPコートやダッフルなどショート〜ミドル丈のアウターが全盛だったが、この頃になると、街のおしゃれ男子がみんな冬になると「コート」を羽織るようになった。3年経ってブームは落ち着いたものの、2018年の冬にも依然として街では一大勢力を誇っている「コート男子」。当時は「ロングコート」と呼んでいたコートの丈も、今見るとなんとなく短く感じてしまうから不思議だ。色はとにかくネイビーかブラックの2択。最初はスキニーでキレイめにまとめていたシルエットも、この頃には少しゆるめのジーンズやストリートライクなパーカなどでカジュアルダウンする方向にシフト。この後、丈はどんどん長くなり、サイズ感もゆるくなり、'90sストリートの再ブレイクもあり、「あえてのオーバーサイズ感」が主流になっていく。あ、そうそう、この頃はインナーダウンも流行りましたね。

 
写真を拡大 文中にもある「ノームコア」なんて言葉がファッション誌でもてはやされていたのもこの頃。スニーカーのワントーン志向は2018年の冬も依然として継続中。

「おしゃれな人は白スニーカー」の流れが強まる

 エアマックスの再ブレイクが落ち着きを見せてきた2015年冬。定番モデルの復刻などもある程度一巡し、スニーカーメーカーがこぞって「定番の再構築」「ハイブリッド系スニーカー」「レトラン回帰」など様々な次の一手を仕掛ける中、街から自然発生的に出現した「白スニーカー」のトレンド。既存のプレーンなものを選ぶ人から、NIKEを筆頭にじわじわアイテム数を増やしてきた「オリジナルが割とカラフルな定番スニーカーをあえて白一色で作ってみました!」系のスニーカーを合わせる人まで、おしゃれの先端を行く人たちの足元はこぞって「白く」塗らてれていった。この流れは3年経った今でも継続中で、すっかりテクニックの一部として定着した感がある。

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