大人気映画にも登場! 銭湯といえばケロリン桶

 

 昔ながらの銭湯へ行くと、今でも「ケロリン」と書かれた黄色い桶を見かけることがある。大ヒット映画『テルマエ・ロマエ』に登場したこともあり、再び脚光を浴びているようだ。長く親しんできた中高年のみならず、若い世代にも「銭湯といえばケロリン」というイメージが定着しつつあるのかもしれない。これほどまでに知名度が抜群であるが、「ケロリン」とは一体何なのかご存じだろうか。

 この黄色い桶を見ると、ロゴの上には「頭痛・生理痛・歯痛」と書かれている。そう、ケロリンとは内外薬品が製造・販売する非ピリン系鎮痛薬なのだ。アスピリンと、胃を保護する桂皮などを配合した粉末状の散剤で、大正時代に誕生した歴史の古い医薬品である。痛みが早くケロッと治るということからこの名がつけられたとされる。

 実際のパッケージも桶のように黄色いイメージがあるが、そうではない。スタンダードな製品は白ベースにオレンジで頭痛や歯痛に悩む男女のイラストが描かれている。レトロな雰囲気を味わえるデザインだが、近年は錠剤やチュアブルタイプのものが登場するなど、進化を続けているようだ。

 
次のページ ケロリン桶が生まれたきっかけ