ドライバーを除いては、ほとんどの人が意識をすることがないであろう「道路標識」。だが日本全国には、知られざる奇妙珍妙な道路標識があった! マニアでなくともニヤニヤせずにはいられない、奥深い世界をご堪能あれ。

幻の三兄弟

 これまで本連載では、「優先道路」「自転車並進可」「自転車一方通行」など、全国数ヶ所にしか設置されていないレア標識を紹介してきた。だがこの業界、いったいどこにあるんだと思わせる珍品はまだまだある。たとえば下に示す標識など、見たことのある方はおそらくほとんどおられまい。これら「平行駐車」「直角駐車」「斜め駐車」は、2008(平成20)年の法改正で登場した標識だ。だがこの三兄弟、制定から10年を経た今も設置例は非常に少なく、事実上幻の標識となっている。


「平行駐車」「直角駐車」「斜め駐車」標識

 これら標識の意味するところはごくシンプルで、それぞれ道路に対して平行、斜め、直角に駐車せよという指示だ。だが実際のところ、駐車位置の指定は路面に白線で枠を引いておけば用は足りてしまうわけで、正直言って何のために制定されたのかよくわからない。激レアなのもむべなるかなである。

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