選手時代にはバンクーバーオリンピック出場も果たした織田信成さんですが、実は元々フィギュアスケートが好きじゃなかったそう。それでも続けられた理由とは?

離れて、初めてわかることがある

――スケートをはじめたのはいつのことですか?

 母がフィギュアスケートのコーチをやっていたので、物心ついた時からスケートリンクには慣れ親しんでいました。
 それこそ、いつから滑れるようになったのか記憶がないほど、フィギュアスケートは最初から生活の一部になっていましたね。
 小学生になってからは本格的な練習がはじまって、毎日がフィギュア漬けでした。学校の授業が終わっても友達とは遊ばずに、スケート場に行っては練習練習の日々で。

――その頃はあまりスケートが好きではなかったと聞いたのですが。

 はい、嫌いでした(笑)。当時の僕にとってスケートは「している」ものではなくて、どちらかといえば「させられている」ものでした。だから、いつからか親が選んだ道じゃなく、自分で選んだ道を歩みたいと思うようになっていたんです。
 でも、中学2年生の時に転機がありました。階段から転げ落ちて左腕を骨折したのをきっかけに、しばらくフィギュアスケートと距離を置くようになったんです。

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