小さな子ども達や学生にフィギュアスケートを教えている織田信成さん。指導者となった今、どんなことを大切にしているのでしょう。

生徒よりもっと頑張る

――現在、プロフィギュアスケーターとしてだけではなく、関西大学のアイススケート部監督をはじめとした「指導」をする立場でもあります。そのなかで気を付けていることはありますか。

 普段、幼稚園から大学生まで、幅広い年齢の子たちに接していますが、技術について教えるのと同時に、フィギュアスケートに対する姿勢や、物事に対する考え方も教えてあげたいと思っています。スケートの技術そのものだけでなく、彼らの人間性も育んであげたいんです。ただ、それは技術を教えるよりも難しい部分があって……

――たとえばどんなところでしょうか?

 技術は、言葉で説明することができるんです。たとえば、「ちょっと肩が下がっているから、もっとこうした方がいいよ」というふうに、伝えることが簡単なんですが、気持ちの面って、なかなか言葉として教えるのは難しいんですよね……。

 
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