プロフィギュアスケーターであり指導者でもある織田信成さん。指導をする中で気づいた、人に教えることの難しさとは。

「心に火をつけてあげる」ことの困難さ

――織田さんは現在指導者として、幼稚園児から大学生まで幅広い層を教えてらっしゃると思いますが、指導で一番苦労していること、難しく感じることは何でしょうか。

 そうですね、言い表しづらいんですけど……子どもたちの中には、何度練習しても出来なかった時、途中で諦めてしまう子がいるんです。大事なのはそこからどう動くかで、諦めたらもちろんそこで終わり。ダメだったらもう一回練習し直して、さらにチャレンジするということを繰り返すしかないんです。

 ただ、一生懸命頑張っていた子が何度やってもできなくて、でも結局諦めずに「また次頑張ろう」と思う瞬間に、心に火をつけてあげるのが、すごく難しいんです。

 
次のページ 生徒たちの人生を預かっている