併設のカフェやレストランも美術館の魅力の一つ

 

 美術館といえば、絵画や彫刻などの芸術を鑑賞する場所。それはどの施設も共通しているが、展示されるアートや立地、建物の美しさなど、それぞれ個性が表れている。なかでも最近は、併設のカフェやレストランの充実ぶりに驚かされることがある。

 東京・上野の杜に店を構える「精養軒」は、フランス料理を日本に広めたことでも知られている。築地で創業してから約150年を数える老舗だが、この名店の味を楽しめる美術館があることをご存じだろうか。それは、上野恩賜公園内にある東京都美術館だ。日本初の公立美術館として知られ、新館の設計は前川國男が担当した。
 野外に展示されている球体は、井上武吉作「my sky hole 85-2 光と影」。鏡のように輝く巨大な球体は、まさにインスタ映えする芸術作品。思わず写真を撮らずにはいられない。

 そんな同館では、精養軒が運営するレストランやカフェがある。館内1Fには、軽食やスイーツを楽しめる「カフェ・アート」、コース料理も楽しめる本格フレンチダイニング「レストラン・サロン」、2Fにはナポリタンなどのメニューもあるカジュアルな「レストラン・ミューズ」の3店。
 精養軒は同館以外にも、東京文化会館と国立科学博物館にも出店している。それぞれ、企画展に合わせたメニューを設けるなど、食事の時間もアートにふれているかのような時間を楽しめる。

 
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