バンクーバーオリンピックへの出場経験を持つフィギュアスケートの織田信成さん。最高峰の舞台で感じた独特の重圧とは?

オリンピックはプレッシャーも特別

――これまでの競技大会で、最も印象に残っているのはどの大会ですか?

 

 スポーツ選手にとって、やはり最高峰の舞台はオリンピックです。出場が決まった時は、やっと夢が叶ったという思いでした。子どもの頃から目指してきていましたからね。それに、母の夢が僕をオリンピックに出場させることだったので、親孝行できたかなという喜びもありましたね。
 まぁ、結果としては靴紐が切れてしまったりと散々でしたが……、それでも自身のキャリアの中で最も印象に残っている大会は何かと聞かれたら、オリンピックと答えます。

――喜びとともに、プレッシャーはありませんでしたか?

 喜びが大きかった分、同じようにプレッシャーもすごかったです。まず、日の丸を背負うことが、こんなにも重く苦しいものだとは想像もしていませんでした。国を代表して行くわけですからね。こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、他のどんな世界大会でも感じたことのないプレッシャーでした。それほどオリンピックの緊張感やプレッシャーは、特別なものがあるんです。

 
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