現在、プロフィギュアスケーターとしてアイスショーなどで活躍している織田信成さん。競技選手時代のプログラムで、最も印象に残っているのは。

「いつか滑りたい」と思い続けてきたプログラムだった

――これまでのベストプログラムを教えてください。

 う〜ん、2005年の世界ジュニア選手権で優勝した時の「スーパーマリオブラザーズ」も良かったし、現役最後のフリーで滑った「ウィリアム・テル序曲」も良かったし・・・選ぶのは難しいですね。でもやっぱり、1位に挙げるなら「チャップリンメドレー」ですね。
 バンクーバーオリンピックが開催された09-10シーズンしか演じてないのですが、皆さんの記憶には「織田信成=チャップリンメドレー」という印象が強く残っているようでして、僕にとってもそれはとてもうれしいことです。

――なぜこの曲を選ばれたのですか?

 この曲との出会いは、2001年に東京で開催されたグランプリファイナルでした。ロシアのペア、エレーナ・ベレズナヤさんとアントン・シハルリドゼさんが演じる「チャップリン」に感動して、その時初めて、フィギュアを観て涙を流しました。それから、「いつか僕もチャップリンで滑りたい」と思い続けていたんです。

 

――プログラムに使用する曲は、どのような基準で選んでいるのでしょうか。

 フィギュアスケートにおいて、曲選びはとても重要です。特にオリンピックシーズンでは、とてもデリケートになってきます。その意味では「チャップリンメドレー」は、斬新と言えたかもしれません。でも、世界中の人たちが関心を寄せるオリンピックシーズンだからこそ、世界中の人が知る曲にしようと決めました。
 実はプログラムで使う曲は、専門の音楽家の方が編集しています。プログラムのイメージに合わせて、絶妙な編曲をしてくれます。僕たちが気持ちよく滑れるのには、そういった方々の尽力もあるんです。

〈明日の質問は……Q24 .「競技選手としての引退を決意したのはいつですか?」です。〉