「野球をすることが楽しみでしょうがない」という小学生のころに感じたような気持ちにさせてくれる、とメジャーの魅力を語る上原投手。ではそんな魅力的なメジャーリーグに日本が学ぶことはあるのだろうか?

ファンと距離が近いメジャーリーグ

――日本で取り入れたほうがいいメジャー式ってありますか? 

どうなんだろう……でもまあ、日本でやっているなら日本のやり方に従うべきだと思うし、別になにかを取り入れたっていうのは強制的するものでもないとは思うけど……。

難しいですね、この質問。

――前回、小学生の気分で球場に行ける、と。そんな雰囲気を作るようにするとか?

確かに前回もお話したとおり、ボールパークのような雰囲気のある、特徴的な球場があってもいいかなとは思いますね。

雰囲気で言えば、2013年のシーズンで、地区優勝を決めたときのスタジアムの雰囲気は忘れられません。ロッカールームでシャンパンファイトをし終え、家族がいるグラウンドに行くと、スタンドにはまだたくさんのファンが残っていた。僕がグラウンドに出ると「KOJI」コールをしてくれて、僕もテンションが上がって思わずフェンスをよじ登っていた(笑)。ファンの方とハイタッチをして一緒に喜べたあの雰囲気は本当にいいなあと思いました。

そういうファンとの距離が物理的にも心理的にも近く感じることは魅力かもしれません。

――なるほど。他に何かありますか?

まあ、取り入れたほうがいいこととは言えないですし、それが日本のいいところであるから勧めることはしないですけど、移籍が多いことはチームを活性化するということはあるかもしれません。

僕もメジャーに来てからいまのボストンで3チーム目で一番長くいるチームになりました。最初にいたボルチモア(オリオールズ)からテキサス(レンジャース)にトレードにだされたときは、シーズン途中。これはメジャーではよくあることで、優勝争いをしているチームが、優勝の望みが低くなったチームから補強したいポイントの選手を獲得する、戦力としてのトレードだったので、なんとかチームに貢献したいと思った。

もちろんボストンに移籍したときもなんとか成績を残したいと思ったし……

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