「ルネサンス」や「肉筆画」など、聞いたことはあるけれど、実はよくわかっていない……そんな美術用語をわかりやすくご紹介。今回は西洋美術篇。

【祭壇画】(さいだんが)

 カトリック教会や礼拝堂で祭壇の上や背後に飾られる絵画のこと。
 聖書の場面などを絵解きする壁画とは異なり、聖母子と聖人たちを表す礼拝図が描かれる。複数の絵を組み合わせたものが多く、2枚ならディプティック、3枚はトリプティック、4枚以上になるとポリプティックと呼ばれる。左右対称が重視されるのも特徴だ。

ドイツ ケルン大聖堂 祭壇画

【ジャポニスム】(じゃぽにすむ)

 19世紀後半のフランスを中心に広がった美術運動。日本の美術品が、印象派の絵画やアールヌーボーの工芸に大きな影響を与えた。特にモネやゴッホらは浮世絵に関心を寄せ、作品作りに生かしている。そのブームは、1878年のパリ万博で頂点に達するが、他の異国趣味と同様、20世紀に入ると衰退していった。 

【テンペラ】(てんぺら)

 鉱物性の顔料を細かい粉末にして、卵の黄身と混ぜて作る絵の具のこと。主に板に描くための絵の具として中世に作られた。すぐに乾くのでおおまかに描いたりぼかす技法はできず、細かい筆致で少しずつ塗る技術と計画性、気の長い取り組みが必要とされる。描き直しも難しいため、素描力の正確性も求められた。