──経歴だけ見ると順風満帆に思えますが、20代はサバイバルされていたんですね。

「とにかく、ローンを引かれると手取り6万円という貧乏生活でしたから、20代はほぼ毎日、午前3時まで働いていましたね」

──では、当時はコレクションの方は…。

「やってましたよ。コーラの空き缶とか、お金のかからないもの。ほかにもトラックドライバーの友達の車に便乗して、地方の古いおもちゃ屋さんの倉庫を巡っては、それを高くで売ったりして。そういう週末の楽しみがあったから、日々の忙しさとのバランスをとってたのかも知れません」

──今の20代もタフな時代を過ごしていますが、何かメッセージはありますか?

「生活の基礎消費を下げることです。私もこの部屋(※平日に寝泊まりする仕事部屋)での食費は週に千円ですし。近所の八百屋とかスーパーで閉店間際に安い食材を買ってきて、どう調理するかは後で考える。で、後は私のコレクションのように何にお金を使うか。自分は何が楽しくて生きてるのかが大切なんです。使うところに使っても、基礎消費さえ少なければ安心ですから!」

 

経済アナリスト 森永卓郎(57歳)

1957年7月12日生まれ。東京都出身。経済アナリスト。獨協大学経済学部教授。東京大学経済学部経済学科卒業後、日本専売公社(現:日本たばこ産業)、日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局などを経て、’91年から三和総合研究所(現:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)の主席研究員を務めた。ミニカーや空き缶、雑貨のコレクターとしても有名。http://members2.jcom.home.ne.jp/morinaga/